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【移籍去就】江坂任がキーだった浦和→名古屋FWユンカーと名古屋→徳島FW柿谷曜一朗

【移籍去就】江坂任がキーだった浦和→名古屋FWユンカーと名古屋→徳島FW柿谷曜一朗

2023年も早々、浦和レッズFWキャスパー・ユンカーが名古屋グランパスへレンタル移籍で加入することが発表された。01/06には浦和の新体制発表会も開催され、新加入選手の発表やユニフォームのデザイン、新体制における背番号が発表された。今季から51番以降の番号も解禁され、浦和ではDF大畑歩夢が「66」を付けるという。

①ユンカーと柿谷曜一朗の移籍

確かに両者ともネームバリューで考えれば、同カテゴリー間のサプライズまたは、かつて在籍したクラブへのエモーショナルな移籍だが、元在籍チームの状況を考えると浮き上がってくる事実もある。ミルアカの動画を収録していない時期の移籍発表ともなるため、両クラブの状況を踏まえながらテキストでお伝えしたい。

②浦和レッズ・江坂任・ユンカーの立ち位置

01/06、スコルジャ新監督が就任したが、昨年と今年の浦和レッズで起こる事象は森保ジャパンの事象とも似通ってくる。前任であるリカルド・ロドリゲスは徳島時代にボール保持・プログレッション(ボール保持時にアタッキングサード・ペナルティエリアへ侵入する前進性を指す)で違いを作ってきた。しかし浦和では、愛弟子とも言えるMF岩尾憲の在不在で同様のアクションの再現確率に大きな変動が見られた。特に、岩尾不在ではポゼッションサッカーではなく、リアクション型のカウンターサッカーが機能したほどでもあった。さらに言えば、ポゼッション型が勝点につながらず、カウンターサッカーが東地区を制したACLや国内で結果を残したことで、チームは一方に傾いた。そのスタイルで結果を残しながらも異を唱えていたのが江坂任だった(リカルド・ロドリゲスのインスタ外した等の騒ぎの前には既にコメント残していたし)。
同様に、非ポゼッションサッカーで結果を残していたのがユンカーだった。いつぞやの柏レイソル(江坂任とオルンガ)の移籍にも似ているが、ゲームモデルの変更に伴う要の移籍の可能性は低くない。ポゼッション型を中心に極めていく可能性が高い。

③柿谷曜一朗と江坂任・阿部浩之・天野純

柿谷曜一朗に移籍の予兆を感じたのは、「江坂任が蔚山現代へ移籍する」との話が世に出回ったときのことだ。その当時に出ていたこの移籍の理由は、蔚山現代所属のMF天野純が横浜F・マリノスからのレンタルを終え全北現代へ完全移籍する(結局天野はたしかに全北現代へ移籍したが、マリノスからのレンタルとなった)ため、その後釜として狙っているとのことだった。
ただこの江坂の移籍、本来は柿谷曜一朗、阿部浩之へオファーを出しており、彼らが難色を示したことから江坂に鞍替えしたとの話だった。
もちろん、ただのオファーである可能性も「0」ではないが、火のない所に煙は立たぬ。もし柿谷曜一朗や阿部浩之の代理人が動いている矢先の出来事だったとすれば、蔚山現代側が触手を伸ばしたことにも繋がる(そんな簡単な構図ではないだろうけれど)。

④両者ともに見える明るい未来

攻撃的サッカー(※とはいえカウンターベース)を標榜する長谷川健太グランパスにとってうってつけの人材がユンカーであり、そもそも浦和獲得段階で名古屋だって手を挙げていた。もしかすると、浦和でなにかあった場合、名古屋へ…なんて点で折り合いがつけられていたこともあるかもしれない。ユンカーにとって、システムやタクティカルタイプが適合するため、負傷さえなければ二桁得点の可能性が高まるが…はたして。
柿谷曜一朗にとっても徳島は一つの桃源郷となる。過去在籍した多くの思い出が詰まった土地でもあるが、日本代表やW杯メンバー、海外移籍等も経験して戻ってきた。そこに年齢の近いラバイン監督。スペイントップクラスの知見がもたらされ、柿谷の右足にも左足にもなりうる若くてポテンシャルの高いプレイヤーもこの地にやってくる。自らの振る舞いで描いてきた絵を、チームとしてのさらなる大きな絵にして徳島の地を引っ張り上げる存在になっていくのかもしれない。

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