一昨年クラブ史上J1最高位の4位、昨シーズンクラブ初のルヴァン杯決勝進出と着実にチームレベルが上がってきているプロヴィンチャクラブがリーグ初制覇を目指す。好循環が進む中で移籍市場の賑わいを横目に、期待の大卒内定選手3人とともに、連携構築を施した。昨年、既にデビュー済みの選手もいれば日本代表のユニフォームに袖を通したものもいる。名将ペトロヴィッチ監督の手腕に期待したい。
書き手:Y.K 編集:佐藤祐一
GK・DF
守護神ク・ソンユンは今シーズン終了後、兵役に務めることとなる。その後釜として法政大学の中野小次郎を2021年内定で獲得し、来シーズンからの即戦力を見据えて特別指定選手として帯同だけでなく、試合出場も可能となった。
強化の目玉となった大卒センターラインのディフェンスラインには、U23日本代表候補の田中駿汰が加入。空中戦に強く更にビルドアップを含めた足下のプレーのクオリティが高く将来有望な大卒ルーキーだ。
MF
アカデミー出身者の多い顔触れは昨シーズンから変わらず、更に筑波大学経由で復帰した高嶺朋樹が加わりアカデミー色が強い陣容になった。他にも日本大学から攻撃に厚みを加えられる金子拓郎が加入した。金子が所属していた日本大学は大卒ルーキーに多い関東1部ではない。しかし過去に関東1部の経験が無くてもJリーグで飛躍した選手は多く次に続く可能性を秘めている。
レンタル移籍で昨季加入したルーカス・フェルナンデスが完全移籍に移行。ミシャサッカーの申し子の駒井善成が右膝半月板損傷から復帰しウィングバックのポジションは層が厚くなった。
FW
日本代表の鈴木武蔵とタイ代表のチャナティップが不動の存在感で今シーズンも活躍が期待される。枚数は少ないが攻撃のパターンは多彩。また2月初旬にドウグラス・オリベイラを獲得し攻撃の活性化を図る。