①J2の中で町田の指標の高いもの、低いもの
◎高いもの
・得点率:13.8%※J2No.2
・失点数:3 ※J2No.1
・被弾率:2.2%※J2No.1
→相手のシュート成功数(3本)/シュート本数(136本)
→J2歴代でも1位かもしれません…
・タックル成功数:22.3回※J2No.2
◎低いもの
・チャンス構築率:8.90%※18位
→シュート数/アタッキングサード進入数
・一試合平均枠内シュート数:2.8本※18位
※シュート数自体も10.9本で15位
・CK本数:2.5回※J2最下位
②攻撃面を牽引してるのは誰?
・ミッチェル・デューク選手
空中戦勝利合計数1位(107回)
90分あたりの勝利数1位(17.45回)
・平河悠選手
1on1攻撃デュエル1位(突破回数34回)
プログレッシブラン3位(ボール保持前進回数30回)
・荒木駿太選手(荒木選手の凄いところ)
シュート成功率…3得点以上の選手20名中トップの50.0%
※パスコースを封鎖する回数でも上位に来ると思われますが、こちらはデータになっていないので割愛
※ちなみに1on1攻撃デュエルは翁長聖選手も25回でリーグ6位でした*
③攻撃面影の立役者は誰?(この二人がなんで凄いのかは⑦で!)
・高江麗央選手
チャンス創出(自軍のシュート状態を作り出す局面)…8位T(15回)
スルーパス成功数1位・21回
90分あたりのスルーパス成功数2位・2.60回
・ポープ・ウィリアム選手
ロングボール成功数 8位 84回
ロングボール成功率 2位 75.00%
④デューク選手、池田樹雷人選手の空中戦勝利率等
・ミッチェル・デューク選手(②と同じデータです)
空中戦勝利合計数1位(107回)
90分あたりの勝利数1位(17.45回)
・池田樹雷人選手
空中戦勝率2位(73.21%)
※7位に66.67%で翁長聖選手も!
⑤鉄壁!黒田さん磐石のディフェンスの秘密をデータで!
(この変化が何につながっているのかは⑦で!)
・ポープ・ウィリアム選手
セーブ率88.89% 1位(J2で1位ですが、現状今季世界1位クラス)
→シーズン終了段階での80%超えは、世界全リーグでも10人程度
・守備デュエル勝利数
04位・平河悠88回
06位・翁長聖83回
10位T・奥山政幸76回
※TOP10に複数、同じチームからランクしているのは町田のみ
・守備デュエル勝率
02位・池田樹雷人82.35%
14位・稲葉修土 77.19%
15位・奥山政幸 76.71%
※TOP20に3人以上、同じチームからランクしているのは町田のみ
※TOP15に複数、同じチームからランクしているのは町田のみ
・奥山政幸選手
今年もタックル(8位・28回)セカンドボール奪取(4位・42回)で上位
⑥エリキ選手の特筆すべきデータ(守備の良いデータがあればなお嬉しい)
・セカンドボール奪取…26回/FW登録者でリーグ1位
・シュートブロック……11回/FW登録者でリーグ12位
※ミッチェルデューク選手が12回でリーグ11位/平河悠が16回でリーグ3位
・タックル数…11回/FW登録者でリーグ12位
※平河悠選手が実はFW登録者でリーグ1位の26回
⑦今季の町田ゼルビア戦術
◎守備編
1:CBにハイプレスは二の次・選択肢減らすのみ
→SB方向に絞る
→逆サイドへ出せない、ボランチにも出せない…
2:サイドを特定したらWGとSBでプレッシング
→前に出させない・バックパスさせる
→バックパスをかっさらうことが目的
3:CBにCFへのロングボールを蹴らせる
→池田樹雷人が跳ね返しまくる
→相手の枚数に応じて瞬時に守備人数を+1にする
4:なんとかしてそれでも中盤にボールを渡す
→なんとかするくらいだから時間がかかっている
→その際にはエリキ含めた2列目とWボランチが囲っている
5:どうにかしてWGにまで渡らせる
→どうにかするくらいだから町田のSBは準備済
→翁長・奥山はデュエル・奪取数値J2最上位選手
6:【本当の狙い】1~5で打つ手をなくさせる
→後半からプレス隊を投入
→敵軍CBたちは目に見えて頭が疲れている感じに…
◎攻撃編
1:サイドアタック活用のロングボール
昨季と一試合平均の攻撃回数はさほど変化なし
→大きな変化は左サイドの攻撃回数が圧倒的な増加と中央の攻撃回数減少
→両サイドへのロングボール供給が増加
・チームのロングパス成功数:489回で2位
→ファイナルサードへのパス成功数は440回で19位
→GKポープを中心に左へロングパスし、FW平河で敵陣最深部へ
平河・翁長で切り裂き、得点を狙う形
2:デュークの空中戦
空中戦勝率は敵陣ペナルティエリア以外でも。
→ロングボールのターゲット役にも
→平河サイドを活用、逆サイドは囮として機能
3:敵陣でのボール保持
町田ゼルビアの歴史上初めて、敵陣でのボール保持回数・時間が、
リーグ平均を超えている。
⑧改善点or今後の隠れ切り札
これだけ上手くいっていることから、戦術面での大きな変化まで求めなくてもよい。
ただし序盤から下田北斗や奥山洋平、デュークなどあまりにも離脱が相次いでいるため、戦力強化・フィジカルの維持が最も重要。
強いていえば、セットプレイを重要視できそうなチームにおいて、
CKやFKの回数がリーグでも下の方。この回数を増やして得点源にしたい。
今後の隠れキーマンはFW藤尾翔太、MF髙橋大悟、下田北斗。
藤尾翔太は得点源、シューターとして、
髙橋大悟は平河悠以外でのカットイン・1on1デュエルの担い手として、
下田北斗は怪我から回復して、セットプレイのキッカーとロングパスの散らし手として、チームに大きな力を与えてくれる存在に。