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【Road to Tokyo】怪我明けの橋岡大樹がやってきた!|北中米遠征メンバーから見るメンバー選考

【Road to Tokyo】怪我明けの橋岡大樹がやってきた!|北中米遠征メンバーから見るメンバー選考

 9月にフル代表と並行して行われるU22代表の北中米遠征メンバーが発表された。同世代からはMF堂安律、MF久保建英、DF板倉滉、DF冨安健洋の4名が今回のA代表に名を連ねている。彼らに加えてオーバーエイジ(以下OA)枠3名が含まれる可能性を考慮すれば、東京五輪本大会に挑む残枠は11。コパ・アメリカ、トゥーロン、U20W杯が行われた5-6月のから混合されたメンバーが今回は集められている。

※該当しそうな全選手とりあげたいところではありますが、収集がつかなくなりそうなので、「主な招集外」は厳選のピックアップです。

○GK

▼招集
・大迫敬介(サンフレッチェ広島)
・小島亨介(大分トリニータ)

▼主な招集外
・小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)※U18招集
・谷晃生(ガンバ大阪)
・鈴木彩艷(浦和レッズユース)※U17招集

 選出の是非を超えて浮かび上がるのはセカンドキーパーの問題か。コパ代表にも選出された2人が今回の招集メンバーとして選ばれることはまっとうな流れ。しかし、小島亨介は所属チームでポジションを獲得できておらず、大迫敬介が守護神となる可能性が高い。
 北京の西川周作、ロンドンの権田修一、リオの中村航輔と異なり、なかなかJ1で試合出場を叶えられていないゴールキーパーも多い。大迫敬介の出来次第ではOAをここに費やす可能性も低くないだろう。

○DF

▼招集
・岩田智輝(大分トリニータ)
・大南拓磨(ジュビロ磐田)
・岡崎慎(FC東京)
・瀬古歩夢(セレッソ大阪)
・立田悠悟(清水エスパルス)
・町田浩樹(鹿島アントラーズ)

▼主な招集外
・中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
・原輝綺(サガン鳥栖)
・菅原由勢(AZ/オランダ)
・小林友希(町田ゼルビア)

 冨安健洋と板倉滉の二人がA代表招集されている。DFの本大会枠は5-6枠。さらに、海外組でもある中山雄太と菅原由勢がコンスタントに出場機会を積むことができているため、残す枠は2枠程度と見ても良いかもしれない。
 今回の招集組はいずれもJ1の主力格だ。さらにMF登録だが、橋岡大樹をこちらの枠と捉えることもできる。しかし冨安健洋(CB・DMF・RSB)、板倉滉(CB・DMF)、中山雄太(CB・DMF)、菅原由勢(CB・SB・WB)と踏まえれば、左サイド側のポジションを務められる選手は必要だ。町田浩樹や杉岡大暉にかかる期待は大きい。 

○守備的MF/WB

▼招集
・橋岡大樹(浦和レッズ)
・杉岡大暉(湘南ベルマーレ)
・菅大輝(北海道コンサドーレ札幌)
・田中碧(川崎フロンターレ)
・長沼洋一(愛媛FC)
・渡辺皓太(横浜F・マリノス)
・高宇洋(レノファ山口FC)
・松本泰志(サンフレッチェ広島)
・齊藤未月(湘南ベルマーレ)

▼主な招集外
・椎橋慧也(ベガルタ仙台)
・藤谷壮(ヴィッセル神戸)
・東俊希(サンフレッチェ広島)
・鈴木冬一(湘南ベルマーレ)
・相馬勇紀(鹿島アントラーズ)
・松岡大起(サガン鳥栖)※U18招集

 3バックと4バックを兼用していくことも考えられる今チームは、相当数の陣容が複数ポジションを兼任していくことが求められる。橋岡大樹や杉岡大暉はその意味で重宝される可能性が高い。また、メンタリティーの面で秀でる齊藤未月や一つ下の世代となるが経験値の高い松岡大起にもチャンスはあるだろう。
 4バック戦術での起用時に適合する相馬勇紀は今回招集外となっているが、GK小島亨介以外、「Jチームの中で主力・スタメンとして今夏過ごしていたか」を焦点とした場合、招集に納得がいく。トゥーロンで評価を高めた田中碧は川崎でスタメンに名を連ねており、相馬勇紀や椎橋慧也はスタメンからは離れている。国内外どんな移籍だろうとも「出場できるか」で状況は変わる。高宇洋やDF小林友希、FW宮代大聖はよく離れる決断ができた。

○攻撃的MF

▼招集
・安部裕葵(バルセロナ/スペイン)
・遠藤渓太(横浜F・マリノス)

▼主な招集外
・三好康児(アントワープ/ベルギー)
・岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)
・三笘薫(筑波大)
・旗手怜央(順天堂大)
・斉藤光毅(横浜FC)
・伊藤達哉(シント=トロイデン/ベルギー)

 総理大臣杯を戦う大学生組は今回招集対象外となったが、メンバー入りの可能性が高い三笘薫・旗手怜央、さらには斉藤光毅に海外組である三好康児・伊藤達哉、A代表の堂安律と久保建英とイマジネーションに富んだ選手たちが揃う2列目は、やはり日本のお家芸。堂安と久保が入ってくるとすれば、残枠は1人の可能性が高い。最も激しいサバイバルはこのポジションで行われる。

○FW

▼招集
・小川航基(水戸ホーリーホック)
・上田綺世(鹿島アントラーズ)
・前田大然(マリティモ/ポルトガル)

▼主な招集外
・宮代大聖(レノファ山口)
・小松蓮(ツエーゲン金沢)
・原大智(FC東京)

 遂に返り咲いた世代のエース。とても興味深いのは現・水戸の小川航基、元・水戸の前田大然、現・鹿島の上田綺世。全FWが茨城の地を経由している点だ。

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