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浦和レッズ/補強の主眼テーマは『将来性』 3年計画で覇権奪回へ

浦和レッズ/補強の主眼テーマは『将来性』 3年計画で覇権奪回へ

 昨シーズンACLで日本勢初の3度目のファイナリストに。リーグ戦では残留争いに巻き込まれる結果となるも、監督交代や主力の変容は憂慮すべき自体だ。それでも、ユース出身のDF橋岡大樹がフル代表まで上り詰めるなどポジティブな面もあった。
 2020年はまず首脳陣が入れ替わり、中枢をクラブOBが担う体制になった。強豪浦和を復活させるべく3か年計画を設定し、「浦和を背負う責任」がコンセプトで改めてクラブの姿勢を問う大事な1年になるだろう。改革元年の今シーズンはプラス2桁得失点差を目指す。主力選手の高齢化が顕著になっていて若手の台頭が不可欠。次代を担える選手は揃っているため、起用法や選手の成長が目標への一歩だろう。

GK・DF

 西川周作が主将に就任した。3人体制の陣容にU17W杯出場した鈴木彩艶が去年に引き続き2種登録された。福島春樹や石井僚は限られた出場機会を活かしたい。フォーメーションは近年の主流だった3バックを4バックに変更。一時代を築いた森脇良太が去ったが、メルボルン・ヴィクトリーからトーマス・デンを獲得。森脇同様サイドバックとセンターバックを兼任でき、U-23オーストラリア代表の主将を任されて将来性豊かな選手と評されている。昨年の顔触れは言わずと知れた実力者ばかりで、堅守が復活すれば得失点差プラス二桁も有り得るだろう。

MF

 布陣変更に伴い、中盤の形も変わりベーシックな2ボランチのボックス型システムに変更。ボール奪取能力の高い柴戸海は昨シーズンにコンスタントに試合機会を得ており、今シーズンは完全なレギュラーを狙いたい。阿部勇樹や柏木陽介と長年クラブの中枢を担ってきたベテランに割って入れるかが注目だ。

 両サイドハーフのポジションは関根貴大や汰木康也ら特徴が分かりやすいサイドの選手が揃っていて得点力アップには彼らの活躍が欠かせないだろう。ボランチ兼任も考えられる水戸ホーリーホックや大分トリニータに期限付き移籍していた伊藤涼太郎、高校年代ナンバーワンプレーヤーの武田英寿の台頭が世代交代を加速させるだろう。

FW

 8年連続二桁得点の興梠慎三への依存度が高かったことから、解決策の一つとしてアルビレックス新潟からレオナルドを獲得した。レオナルドはJ3とJ2で得点王になった実績から、得点力不足克服のためのキーパーソンかもしれない。昨シーズン思うような結果を出せなかった杉本健勇や怪我から復帰する武富孝介と陣容は充分。複数選手でゴール量産出来れば得点力不足解消になるだろう。

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